iBus の風評被害を抑えるよう活動していきたい

Ubuntu 9.10 おいて日本語入力環境に iBus が採用されたそうなのだけど、これまで SCIM を使っていた人達からすると機能不足に見えるようだ。そのため iBus に対する不満があちこちから聞こえてくる。

まず、きちんと説明しておきたいことがある。SCIM はもう過去のものだ。ほぼメンテナが不在な状態に陥っている SCIM をこの先何年も生かし続ける作業は非常に困難だと思っている。実際、Momonga Linux において SCIMGNOMEKDE のどちらの環境でもストレスなく動かすには、第六感というか、エスパーというか、超常の力を発揮してようやく動いている状態だ。

iBusSCIM に代わる救世主であることは間違いない。ただ、上記のような不満が出てくるのは、iBus 本体の問題というよりには、おそらく ibus-anthy の機能不足の面があるからだろう。このような問題は、これから徐々に解決していくものだと思う。

まとめておこう。iBus は悪くないし、優秀な技術者によって開発されている。安心していいだろう。

ただし、ひとつだけ大きな問題がある。それは iBus コミュニティが中国人中心に動いているということだ。日本人が団結して*1iBus へ要望を通していけるような土台を作る必要はあるだろう。

また、Google の動きも気になる。iBusRedhat 中心のプロジェクトであるし、開発者は Redhat の人材だ。しかし、Chrome OSiBus が採用されたことが、つい先ごろ明らかになり、Google 側から iBus への介入が予想される。Google 側の開発者は有名な日本人の方々なので、日本人にとって悪いことではないと思うが、RedhatGoogle との間に妙な敵対関係が生まれたりしないといいのだが。。。

*1:追記:団結なんて堅苦しいことをする必要はないね。各々が好きなようにやったほうがいい。変なことを書いてしまった。