NILFS2 はどうよ?

NILFS というファイルシステムLinux にはある。NTT の研究所で開発が進められているファイルシステムで、すでに Linux Kernel に取り込まれている。

僕は、バージョン 1.0 のリリース直後から気にはしていて、たまに試したりしていた。1.0 系列のころは GC がなく、あまり実用的とは思っていなかったが、2.0 系列では GC が実装されてなかなかいい感じのファイルシステムになっている。ちなみに、SSD では NILFS の性能がよいといわれている。

NILFS の素晴しいとことは、もちろんチェックポイントである。うっかり何かを消してしまったとしても、大概の場合はリカバリ可能だ。まあ、NILFS 自体が枯れたファイルシステムではないので、絶対的な信頼が置けるかというと、そうではないが。

最近、NILFS のテストをしている。ファイルサーバに、わずかな量であるが NILFS の領域を 500GB ほど用意し、そこへデータを置くようにしている。もちろん、他のディスクでバックアップは取っている。

NILFS というのは、ファイルを消したとしてもその領域がすぐに解放されるわけではない。NILFS の領域をマウントすると動きはじめる nilfs_cleanerd によっていつの間にか解放される。そのため、いますぐ空き領域を確保したいという場合は、困ったことになるだろう。これはチェックポイント機能を得るためには仕方のないことだ。

僕が今、NILFS で思っている問題点は、HDD の省電力機能が使えないのではないかという点だ。nilfs_cleanerd が常駐し HDD を走査することになるので、HDD へのアクセスがないときに HDD の電源をオフにできないのではないと思うのだ。ファイルサーバは、確かに 24 時間動かし続けるものだけど、実際に HDD へアクセスする時間はその内の数割の時間であろう。だから、省エネを考えると HDD の省電力機能は使いたい。だから、NILFS は僕の理想とは違う部分があるわけだ。悩ましいところである。

もう少し調査を進めてみるよ。とりあえず、/home は NILFS でいいのではないと感じている。nilfs_cleanerd による領域の解放は意外に速いよ。

しかし、、、LinuxZFS が使いたいでござる。。。