喜多方へ行ったり会津鉄道に乗ったりした
なんとなく喜多方へ行った。
別に喜多方へ行きたいという強い願望があったわけではなく、もともとの旅行計画では国鉄色へ塗り替えられた 485 系あいづライナーに乗りたかったのだ。しかし乗りに行けそうな日を調べてみたら 583 系による代走が行われる日だと分かったわけ。ここで行くか行かないか考え、そうだ AIZU マウントエクスプレスに乗ればいいじゃないかと気が付いた。でもそれだけでは動機が弱いなあと思っていたところ、水戸芸術館で喜多方市美術館のパンフレットを発見。
以上の経緯で喜多方へ行ったのである。
昼前に喜多方駅に着いた。ラーメンと蔵しか知らないので駅の観光案内所でモデルコースを聞いてみたところ、そこで配布している観光案内絵地図にサラサラサラーと道順を書いてくれた。駅前で自転車を借りて、とりあえずその道順通りに進んだ。
でも最初に「おぉ」ときたのは「日中記念自転車歩行者道」だったりした。日中線の廃線跡だな。しだれ桜並木になっている。
本来の観光へ戻り「蔵の里」へ向かった。
蔵の里に着く。中には入っていない。蔵の外観は好きだけど内装には興味がなかったりするのであった。それに自転車のサドルが熱くなると嫌だしなあ。。。
ほぼ向かいに「喜多方市美術館」がある。中には入っていない。僕が観るような展示じゃないし。それに自転車のサドル(略)
次は案内所で割引券を貰った「甲斐倉座敷」へ。ここには入ったよ。
すげぇ建物。もっとすげぇーのは普通に民家としても商店としても現役なこと。感心しまくり。
もう 1 つよかったのは甲斐倉座敷の向かいにある建物達。駄菓子屋さんの前を出前のラーメンを届けるおじさんがいたりして、喜多方って本当にいいとこだと思ったね。
酒蔵がいろいろとあるのだけど見学は自重した。夏場の昼に酒を飲んで屋外へ出ると気分が悪くなるから。僕はお酒に強いとよく言われるのだけど、昼酒だけは無理なんだな。まあ今回は自転車に乗っているし。
そして、一通りコースを回ってラーメンでも食べようかと有名な「坂内食堂」へ行ってみたが、並んでいるじゃないか。市役所の隣りという立地がいいんだろうな。駐車場を考えると。
僕は並んでまで食べる気がしなかったというか子連れのお客さんが沢山いて疲れそうだと思い、別のお店へ行くことにした。他にもいっぱいあるし。ていうか僕はラーメンがそれほど好物ではないんだよな。。。
ここでどのお店へ行くかよく考えた。街中のお店をどれにしようかなと選ぶのが面倒になったので、郊外の「三津谷」にある「赤れんが食堂」へ自転車で行くことにした。というのも、宿のある会津若松までの移動に使う磐越西線は先月末の豪雨の影響で夕方まで列車がこないので時間が余り気味だったからだ。
「オラオラオラオラ」とか「セイヤセイヤセイヤセイヤ」とか掛け声を出しながら緩い坂を登り三津谷へと向かった。結構疲れたけど、今調べてみたら 6km しかないのね。あら。。。
三津谷には赤レンガで作られたなかなかの蔵が並んでいた。もうここに着いた時点で汗だくだく。
その赤レンガ蔵地区にある「赤れんが食堂」で「赤れんがラーメン」を食べた。僕は上に乗った赤い色をした麩のようなものとキノコか海藻のような白色透明なものにびびってしまい、おそるおそる食べた。それらのものが全くマズくないものだと分かり安心して食べられるようになった。もしこのラーメンをもう一度食べる機会があれば、最初っからガツガツ喰らいたい。ちなみにチャーシューがいっぱい入っている。
お店は広くて団体客がくるのだろうな。あと芸能人のサインがいくつも飾ってあった。ロケでよく使われているらしい。いい建物だ。
会津若松へ着くと陽光を浴びすぎてぐったり。夕食にソースカツ丼を食べるつもりでいたが予定を変更し、駅のすぐそばにあるスーパー銭湯富士の湯でゆっくり風呂とサウナへ入り、そこのレストランで軽い夕食。
窓から会津若松駅構内が見えるのだが、僕はうっかり部屋の中央のテーブルに座ってしまった。後悔してる。
夕食後はホテルで休むだけ。
さて翌日。会津若松から浅草へ、会津鉄道〜野岩鉄道〜東武鉄道を経由して移動した。
まず会津若松駅で 583 系あいづライナーを撮影。先の大地震の数日前に乗ったので撮るだけ。
予定ではここで AIZU マウントエクスプレスに乗るつもりだったんだけど、待ち時間が 4 時間近くあったものだから、とりあえず「鶴ヶ城」へ行こうと思い只見線で西若松駅へ移動した。赤瓦になったそうなので。まあ西若松駅で会津鉄道〜野岩鉄道〜東武鉄道の連絡乗車券を買うという目的もあったわけだが。
しかし、僕はお城に興味ないんだな。一応鶴ヶ城に行ったことあるし。
さて時間をどう使おうかとパンフレットと時刻表を手にしながら西若松駅の改札口付近で悩んでいたら、老夫婦とそのお孫さん達が現れて「トロッコで塔のへつりまで」と窓口で切符を買ってるじゃないか。
僕は前から塔のへつりへ行ってみたかったというのもあり、すぐに彼らの後ろに並び「塔のへつりまでのトロッコ整理券をください」と窓口に頼んだのだった。
素晴しいのでぜひ乗りましょう。
そして塔のへつり着。
でも一通り塔のへつりを見たのはいいけど、塔のへつり駅に AIZU マウントエクスプレスがやってくるのは 2 時間後。ここは何時間も過ごすような名所ではないんだね。。。
土産物店とかで時間をつぶし、ようやく AIZU マウントエクスプレスへ乗車。見事に満席。いかにも観光客向けな列車なんだけど会津田島までは住民の足なんだなと実感。
新しい車両だから綺麗だし、並の特急車両よりも座り心地はいいし、広いトイレ*1も付いている*2。アテンダントによるご案内や車内販売があったりして、観光バスみたいな感じ。
これも乗りましょう。特別料金なんて必要ないし。
会津鉄道ののどかさとは打って変わって、やたらと高規格な野岩鉄道を抜け、鬼怒川温泉着。ここでスページアきぬに乗り換え。
スペーシアきぬ。
実は東武鉄道の特急列車に乗るのは初めて。JR の特急と同程度な感じか。東武の方は運賃が安いけど。でも遅い。もっと飛ばして欲しかったり。
まあ、特急のスピードには不満を感じるけど、これまで東武沿線の文化を知らなかった僕には駅のポスターやパンフレットなどを見るだけでも面白かったな。
あと、東京スカイツリーのすぐ脇を通るんだね、東武線って。これも知らなかった。東武鉄道が造っているのは知っていたけど。
最後に上野駅へ移動して、485 系なホームライナー鴻巣 3 号を撮影。乗ってないけど。
そんなこんなで精神的には会津鉄道満喫の旅になってしまった。まあ喜多方もいいんだけど、とりあえず会津鉄道はオススメしておきたい。
以下は文中へ入れられなかった写真。
喜多方駅前。街の中心部ではないようだ。工事中。
三津谷から見た会津若松方面。右寄りにある建物は昔の小学校らしい。
石臼の中で冷やされているスイカ。水の勢いでクルクル回っていた。本当にいい風景で動画に収めておけばよかった。
蔵並みギャラリーなんてのもあった。生活感が漂うなんともいい雰囲気な写真も撮れたんだけど、さすがに載せられない。ぜひ見に行こう。会津にはいい建物がいっぱいあるんだけど、人が住んでる民家だから写真に収めるのはよくないかなあと思ってしまってあんまり撮ってないんだ。だから見に行こう。
会津若松駅にて。
塔のへつりの土産物店にて。ラムネを頼んだら味噌汁の無料サービス。唐辛子を加えていただく。具沢山でとてもうまかった。キノコとか山クラゲだったと思う。
山で獲れたての生きたマムシ。お盆のころが旬らしい。
観光地らしくショボーンクッションも売っていた。