『数学ガール』を読んだ

これまたどれだけ積読状態にあったか分からないくらいだったのだけど、いろいろと思うところがあってさっと読んだ。

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

この本はすごい。高校生が数式をいじってあーだこーだで終わるのかと思いきや、「離散的な世界」と「連続的な世界」との対応関係を明らかにしていくという内容で、僕は、よくここまで書けたな、よくマンガ化できたな、と思いながら読んだ。

一番心に残ったのは、第 6 章の扉 (p.99) にある以下のダンハムの言葉かな。

解析は連続を研究する。
数論は離散を研究する。
オイラーはその二つを結びつけた。

ただなんか違うなと思うのは、とても透き通った雰囲気のある内容だという点。僕の思う数学というか数学の人は、脂ぎったおっさんどもなんだよね。だから読んでいて不思議な気分になったな。