論考を読んでいる

論理哲学論考』を読んでいる。というか一回読み通したところである。前から何度も読み切ってやろうと思いつつも、毎回中途半端な形になってしまい、最初から最後まで一気に読んだのは初めてだ。

上の画像は今の本の状態で、付箋がやたらとくっついている。少なくとも 100 本以上は付いている。それだけ気になった文章が多かったということだ。

もう一度読み返すつもりなので、内容に即した感想は後回しにする。

あまり本筋とは関係のない感想を書いておくと、同値性、つまりイコール (=) についての議論がよかった。

僕は、イコール、特に「=」という記号が好きではない。数式を用いる話ならともかく、普通の文章において「=」を使う人がいたとしたら、基本的にその人の書いたものは読まない*1

同値性というのは、あくまでも主観の問題であると僕は考えている。しかし、文章中に「=」を持ち出すと、突然話の流れが客観の側へすり替わってしまうと思う。無意識に主観が客観へ変わるのは危険であるし、僕は客観というものをあまり信用していない。

同値類という明解な考えを知っていれば、普通の文章に「=」は使えないと思うのだ。同値類というのはとても簡単で、たとえば性別で同値関係を考えてみればクラス*2は男か女で分類できる。その程度のこと。

本当にどうでもいい感想を書いてしまった。今度はまともなものにするとしよう。

論理哲学論考 (岩波文庫)

論理哲学論考 (岩波文庫)

*1:バッドノウハウ」という言葉も似たようなものだと思っている。「これはイコール、バッドノウハウ」なんていう表現はありそうだ。

*2:ごく普通の学校のクラス分けだと思ってもらいたい。