論考を読んでいる
『論理哲学論考』を読んでいる。というか一回読み通したところである。前から何度も読み切ってやろうと思いつつも、毎回中途半端な形になってしまい、最初から最後まで一気に読んだのは初めてだ。
上の画像は今の本の状態で、付箋がやたらとくっついている。少なくとも 100 本以上は付いている。それだけ気になった文章が多かったということだ。
もう一度読み返すつもりなので、内容に即した感想は後回しにする。
あまり本筋とは関係のない感想を書いておくと、同値性、つまりイコール (=) についての議論がよかった。
僕は、イコール、特に「=」という記号が好きではない。数式を用いる話ならともかく、普通の文章において「=」を使う人がいたとしたら、基本的にその人の書いたものは読まない*1。
同値性というのは、あくまでも主観の問題であると僕は考えている。しかし、文章中に「=」を持ち出すと、突然話の流れが客観の側へすり替わってしまうと思う。無意識に主観が客観へ変わるのは危険であるし、僕は客観というものをあまり信用していない。
同値類という明解な考えを知っていれば、普通の文章に「=」は使えないと思うのだ。同値類というのはとても簡単で、たとえば性別で同値関係を考えてみればクラス*2は男か女で分類できる。その程度のこと。
本当にどうでもいい感想を書いてしまった。今度はまともなものにするとしよう。
- 作者: ウィトゲンシュタイン,野矢茂樹
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/08/20
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